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●人事部が主催する「派遣法改正対策会議」に出たりしてる。
「同一賃金同一労働」というキャッチフレーズのヤツだ。ニュースでは聞いてた話だが、ヒラ社員のボクが自分の仕事としてコレを受け止めるとは予想外の展開。来年度予算策定でボクが経理部との交渉をやっている段階で、なんで管理職でもないボクが、こんなコトしてるんだろ?社長室提出資料や専務説明資料とかなんでボクが作ってるんだろ?と思ってるのだが、とうとう派遣法まで出てきたか!という気分だ。派遣スタッフの人件費まで全部チェックして、誰がいくら貰って働いているのか把握しなければならない。ノンキな立場でいたいので、役付きになるのを避けてるのに、ここ2年くらいは微妙な仕事が回ってくる。まあ、派遣スタッフさんに対しては最初からそれなりな金額を払っているようなので、ウチの部署では大きな問題にならないみたいだが。
●非正規労働者が増える中で、コレは正しいトレンドなんだよね?そもそもで派遣元会社がちゃんとしてないとダメなようで、こちらからの支払いに、交通費や退職金の積立が含まれているのかどうか、派遣先ではよくわからないし。

●あー、それにしてもアレコレがブルーだ。業界全体が猛烈な縮小トレンドにあるコトが顕在化してきて、経営陣がかなりビビってる模様。それが経理部次長との予算ミーティングをすごく重苦しくしている。しんどい!


FRANK MCCOMB「THE TRUTH VOL2 AKA MOTOWN SESSION」

FRANK MCCOMB「THE TRUTH VOL.2 A.K.A. MOTOWN SESSIONS」1994〜2003年
●最近はブログの更新が滞ってしまった。実は9月以降で300枚近くのCD/レコードを買ってしまって…。例によって激安ワゴンからガッツリ行ったので、半分以上が300円以下。とはいえ、キチガイ沙汰のような買い物に自分でも精神のバランス崩れてるなと心配になってくる。そんで、これだけいっぺんに買い物すると、肝心の音楽の内容も耳に入ってこないのだ。ヤバイ、音楽が多すぎて全然印象に残らないぞ…。
●そんな窮地を、この音源が救ってくれた。FRANK MCCOMB、00年代以降で活躍しているインディソウルのシンガー。なんだかよくワカランがその渋い存在感が気になっていたが、実際に聴くのはコレが初めて。何しろ200円まで値下がったもんでね。ココで彼が STEVIE WONDER「GOLDEN LADY」をカバーしている。コレがとても優雅で鮮やかだった。ああ、コレは気持ちがイイぞ!サウナ〜水風呂の往復で味わう恍惚感に通じる、細胞に染み入る気持ちよさ。音楽で快楽を得る神経が復活!
●ジャズフュージョン世界からキーボーディストとしてキャリアを始めたこの男。自らエレピを演奏しながら、このカバーや自作曲を歌っている。シンガーとして際立った派手さがあるわけではない。ただ、グッとタメをキープしたジャジーなグルーヴとメロウネスたっぷりの生演奏にシックリとハマるボーカルが実にまろやか。温かくて美味しいコーヒーを飲んでるような気分。DONNY HATHAWAY を連想させるなんてコメントもあるが確かに納得。1994年に収録された音源だというが、当時流行のヒップホップソウルの気分など一ミリもなく、腕利きのジャズマンたちがクラブで気持ちよく演奏してるよう。楽曲によっては、BILLY PRESTON BRANFORD MARSALIS も参加してるとな。こうした超一流サイドメンの中で奔放に演奏される FRANK のエレピも重要な聴きどころ。
「MOTOWN SESSIONS」というタイトルの由来は、実際にこの音源が MOTOWN 傘下のレーベルからリリースされるべく計画されてたことから。しかし結局はなんとお蔵入り。この音源が正式に世間に出るのは10年以上も時が経った2006年のことだった。MOTOWN のサブレーベル MOJAZZ でメジャーデビューが準備されてたのに、このレーベル自体が1996年に潰れてしまったのだ。こうした不運が FRANK MCCOMB の身には何回か起こって、完全にメジャー不信に陥った彼は、全部自分で製作〜流通を取り仕切るインディソウルの人になってしまったとな。だから気になる人ではあっても安価に作品が手に入らない。もっと聴いてみたいのにな。

DANGELO THE VANGUARD「BLACK MESSIAH」

D'ANGELO & THE VANGUARD「BLACK MESSIAH」2014年
FRANK MCCOMB「MOTOWN SESSIONS」がキチンとリリースされていたら、D'ANGELO らが1995年に巻き起こしたニュークラシックソウルのムーブメントにガッチリハマって、もっと高く評価されていたに違いない。MOTOWN にはその先見性がなかったようだ。一方で、D'ANGELO はその天才を高く評価されながらもあまりの寡作ぶりで、全然音源を出さないニュークラシックソウルが全盛を誇った1995〜2000年の間に二枚のアルバムをリリースした後に、なんと14年も沈黙してやっと出してきた三枚目がこの音源。しかし、コレがまた時代を超越した傑作で舌を巻く。もう、ニューでも、クラシックでもない。本当にソウルかも自信がもてない。なんだかもう変態的。
●アルバム冒頭から二曲目の「1000 DEATHS」までで、ファンクの黒煙でこちらの耳を燻し尽くすかのようなドラムとベースの攻撃でいきなり度肝を抜かれる。ろくにボーカルもない一方で、マルチ演奏家でもある D'ANGELO は全ての音響を支配してイビツな変形を施しているのか、どこか異形の凄みがある世界観を一気に展開する。そして三曲目以降から歌唱らしいものが登場するのだけど、ゴリラのようなマッチョ体型のイメージを鮮やかに裏切るような高音ファルセット、しかもメロディラインのはっきりしないフニャフニャしたスタイルPRINCE をチラリ連想させつつ予想のつかない方向へ聴くものを連れて行く。メッセージとかメロディとか輪郭のクッキリしたものはなくって、ポリリズミックなレイヤーが重なり合って織りなすグルーヴの奔流だけがそこにあるような音楽。そこには PRINCE だけじゃなく FUNKADELIC SLY STONE もいて、ブルースマンからスパニッシュギター、ヒップホップのドラムプログラマーまでいる。全てが即興的に溶け合っているように見えて、実は緻密に計算された構成美なのかもしれない。ということで、しばらく焦点を見失ってしまっていたボクの耳を一気に惹きつけてしまった怪作となってしまったわけなのでした。

CURTIS MAYFIELD「SWEET EXOCISTS」

CURTIS MAYFIELD「SWEET EXOCIST」1974年
●ここまでニュークラシックソウルにハマりこむなら、もう本物のクラシックソウル、70年代の音源へ!ということで、CURTIS MAYFIELD をピックアップ。しかも彼のキャリアの中で、一番妖しげな感じのアルバムへ。アルバムタイトルもジャケも実に妖しい。コレも300円でしたけど。
●自分が主宰のレーベル CURTOM を立ち上げてソロに転向した CURTIS のスタイルって、ネチっこいファンクグルーヴに重心が傾いてて、実は印象的なメロディとかフレーズとかは後回しになってるんじゃないか?と、コレを聴いてて思ってしまった。モッズ・ダンサーとして名高い「MOVE ON UP」みたいなキャッチーさこそが例外で、ファルセットこそ印象深いがその高音美声をヒラヒラさせるだけで大したことはしてなくて、バックトラックにある魔術的なグルーヴこそ本線のような気がしてきた。結構、コレって暴論ですかね?アルバム表題曲「SWEET EXOCIST」も6分間もカンフーを歌う「KUNG FU」もファンクネスこそが命でボーカルのメロディにそんなに魅力ないし、「POWER TO THE POEPLE」はイケてるストリングスのリフがキャッチーに聴こえるけどそのワンアイディアで押し切ってて、実はそのリフを支えるファンキーなアンサンブルが聴きどころだし。

THE IMPRESSIONS「THE IMPRESSIONS GREATEST HITS」

THE IMPRESSIONS「THE IMPRESSIONS' GREATEST HITS」1961〜1967年
●こちらは、CURTIS MAYFIELD が中心になってた THE IMPRESSIONS の、ABC-PARAMOUNT 所属時代のヒット曲をまとめたベスト盤。280円くらいだった気が。1968年に CURTIS CURTOM を設立するとこのグループも移籍、1970年に CURTIS がソロになってグループを抜ける。そのソロキャリアより、トリオのグループであったこの時代の方が、メロディやハーモニーにフォーカスがあっててポップな感じがするのは気のせいかな?まあ、CURTIS が作曲家として優れていてもメジャーのスタジオではアレンジの裁量に限界があったでしょうから無茶はしなかったのでは。60年代R&Bのキャッチーさが素朴に楽しいです。
●英語のライナーノーツを読むと、この時期の CURTIS の偉大さを同世代のアーティストと比較して明快に示している。SMOKEY ROBINSON は最高にロマンチック、JAMES BROWN はリズムを支配して、SLY STONE は革新者だった、その一方で CURTIS作品にユニークな形でアメリカの社会や政治を反映してブラックミュージックの標石になったと。そしてこの音源には「PEOPLE GET READY」「KEEP ON PUSHING」「WE'RE A WINNER」「I'M SO PROUD」などが収録されてる。
●これらの曲の素晴らしいトコロは、口笛を吹きたくなるような明快なメロディが耳に心地よい点だけじゃない。英語力なぞ全然備わってないボクにもホンノリ伝わるほど、平易な言葉で大事なメッセージを伝えてることだ。「PEOPLE GET READY THERE'S A TRAIN A-COMING, YOU DON'T NEED NO TICKET YOU JUST GET ON BOARD」ソングライターとして偉大だってことは、超絶技巧ではなくって、最速最短で染み渡るシンプルさだってことをここで示してくれてる。

ANTHONY HAMILTON「AINT NOBODY WORRYIN」

ANTHONY HAMILTON「AIN'T NOBODY WORRYIN'」2005年
●さて、また時代をグッと最近に戻して00年代のニュークラシックソウルハンチングにタートルネックだなんて、なんて70年代スローバックなファッションでしょう。そうだ、寒くなってきたからハンチングの帽子をかぶろう!
●各楽曲のプロデューサーが、INDIA. ARIE を手掛けた MARK BATSON と、ERIKAH BADU を手掛けた JAMES POYSER。この辺の人名が出てくれば間違いなく鉄板のニュークラシックソウル。このシンガーは D'ANGELO のツアーでバックボーカルを務めたりもしてるので、完全にその流れですわな。
●優雅で洗練されたメロウネスで統一されたトラックのトーン。ボーカルはミドルレンジで輪郭がハッキリ。今までのシンガーがファルセットでヒラヒラさせるタイプだったので、このクッキリした歌唱はガラリ雰囲気を変えてくれる。行き先の予想がつかない D'ANGELO の歌唱が細筆で書かれた繊細な平安平仮名遣いだとすれば、ANTHONY のボーカルは質実剛健な楷書の漢語体。そのくらいのギャップを感じるのでした。

ERIC BENET「HURRICANE」

ERIC BENET「HURRICANE」2005年
ANTHONY HAMILTON と同時期のネオソウル。この男もニュークラシックソウルの文脈から登場してきたんだけど、TOTO「GEORGY PORGY」をカバーするなど、トロトロの王道ソウルと比べると少しライト感覚な印象が。AOR気分が間違いなくオシャレだが無難すぎるかも。と思ってたら、なんと約半分の楽曲でプロデュースが DAVID FOSTER80年代 AOR のスーパープロデューサーじゃないですか。なんだか爽やかなそよ風さえ感じるぞ、ERIC のボーカルが爽やか過ぎるのだ!あと、ジャケ写の雰囲気が平井堅みたいに色男に見えるが、実際に女優ハル・ベリーと結婚〜離婚をしてたりな経歴も。うーん、ちょっとイケ好かない!




●CDだと密室感で息つまりそうだけど、ライブだとだいぶ印象変わるなあ、D'ANGELO
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●サウナ、アレコレ巡ってます。
●新橋「オアシスサウナ アスティル」
●下北沢「サウナ&カプセルミナミ 下北沢店」
●笹塚「天空のアジト マルシンスパ」
●上野「上野ステーションホステル オリエンタル 2」
●新宿「天然温泉テルマー湯」
●鶯谷「ひだまりの泉 萩の湯」
●東中野「アクア東中野」
●埼玉・草加「湯の泉 草加健康センター」
●うーむ、サウナ、楽しい。次は、三軒茶屋方面とかに行ってみたいなあ。


●サウナの中にはテレビがあって、なんとなく無難なニュース番組とかが流れてて。
●そこで「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」の中継を見てました。
奉祝曲「RAY OF WATER」が披露された瞬間ね。
●作曲:菅野よう子、作詞:岡田恵和、ピアノ:辻井伸行、ボーカル:
●アニソンから震災復興キャンペーンソング「花は咲く」まで手がける菅野よう子さん、ご本人がオーケストラの指揮を担当。初めて顔を見たよ。岡田恵和さんはドラマ脚本家。朝ドラ「ひよっこ」などを手がけたベテランさん。辻井さんは説明不要かな。そんでYouTube公式チャンネルやSNSアカウント開設など、ネットに反動的だったジャニーズ事務所において、ここ1ヶ月に急速に文明開化を果たしたのがホットな話題。ともかくコラボとしてはトップランカーの共演ということで。
●サウナじゃ音はほとんど聴こえないから、後からネットで聴き直しました。三部構成の組曲、クラシックとポップスの中間を行くこの曲、正直ピンとこないのですが、天皇陛下ご夫妻が嬉しそうだったのでOKです。

●祝賀パレードもネットニュースで見た。東京の街の見慣れた風景が変わって見えて面白かったかな。陛下たちはシートベルトしないんだーとか思ったりもして。ここまで来て、やっと正式に「令和時代」がスタートしたんだな、と感じるのです。ここでは奉祝行進曲「令和」というマーチがずっと演奏されてましたね。

●先月の「即位礼正殿の儀」の中継も、テレビで見てました。
●天気がよくなかったので当初の想定のような空間使いができなかったのか、無人となっただだっ広い玉砂利の広場を挟んで、ガラス張りの建物に、皇族の方々と来賓のみなさんが分断されててちと殺風景だったかな。本来なら古式ゆかしい衣装を着た大勢の宮内庁職員がこの中庭に並んでいるはずだったのだけれども、彼らもガラス張りの建物に場所を移したそうな。

●で、ここまで来て感じたのが、予想以上に「雅楽」が出てこなかったなと。
●もちろんのパフォーマンスでも結構なのだが、ココこそが宮内庁の雅楽演奏家たちの晴れ舞台じゃないのかと。その演奏が今回あまり聴こえてこなかったなあと思ったのが率直な感想です。せっかくだから聴いてみたかった。海外のお客さんにも聴いてもらいたかった。だって、1000年以上も昔、奈良時代〜平安時代の様式をそのままに伝える音楽や、それが演奏できる音楽家集団なんて、世界にそうそうないですよ。政治的存在としての皇室の意味はさておき、日本文化の最古層を成す様々なものを周辺に保存している皇室のシステムは価値があると思うのです。

東儀秀樹「雅楽のこころ 音楽のちから」

東儀秀樹「雅楽のこころ 音楽のちから」2005年
●たまたま古本屋で見つけたこんな本を読んでたから、こんなことを考えるのか。1300年前から楽士の家系を継承してきた東儀家の末裔でありながら、宮内庁楽士の異端児として名を馳せ、独立してソロの音楽家になった彼の「雅楽」講座。篳篥や琵琶、和琴、笙、龍笛といった楽器の解説から、こうした楽器がシルクロード経由で渡来した7世紀頃の世界情勢、その7世紀感覚で、日本古来の音楽、朝鮮半島系の音楽、中国大陸系の音楽の影響関係を区別してたりして、時間軸の違いに舌を巻く。中国の民族楽器・二胡は有名だが時代はグッと下がって明代の楽器だそうで、中国の古典音楽は王朝の交代を重ねて今は伝わってないとか。日本の古典音楽を研究するのがむしろ現実的なアプローチらしい。
●さて、CDレコード収集ばっかりのボクは、録音技術が発明された20世紀以降のフォーマットに、音楽の聴き方が規定されてしまっている。その規定のカタチは無自覚でどこに限界があるかわからないほど。そんなボクが、これはもう20世紀のフォーマットでは理解できないなと思い知ったのは雅楽の世界の「秘曲」という存在。雅楽は儀式の音楽でもあるが、神様を対象にした演奏は限られた人間にしか聴かせられないという結果、ほんの数人にしか口伝継承されないのは当たり前、なんと実際の演奏の際にも、音を発しない、楽器を持って息を通して指を動かすだけ、心の中で演奏するなんてことまであるそうで。これは手に負えない。
●一方で、この雅楽のエッセンスというものは、現在のポップ・ミュージックの中にDNAとして溶け込んでいる部分はあるのだろうか?とも考える。菅野よう子さん作曲のメロディの中にも、実は無意識下に日本の古典音楽は生きているのか。ジェイポップには、昭和歌謡には、戦前音楽には、江戸時代の音楽の中には、雅楽に始まる日本音楽文化の地層がどのように積み重なっているのか。海外文化の受容は日本文化では実に重要で、現代のポップ・ミュージックどころか雅楽成立にも中国・朝鮮半島・シルクロードの影響があったわけだけど、その一方で、その中に決して消えてしまわない日本的アイデンティティの存在とその成立は、いつどのように行われたのだろうか?そんなことをボンヤリ考える。

東儀秀樹「東儀秀樹」

東儀秀樹「東儀秀樹」1996年
東儀秀樹さんは、母方の血筋が雅楽の家系だったわけだけど、少年時代は商社マンの父親の転勤に合わせて海外で暮らしたこともある帰国子女だったとな。おかげでロックバンドの経験やヒッピーカルチャーを吸い込む場面もあったそうな。雅楽の修業は中学卒業から皇居に通い詰めて始めるのが普通なのだが、彼は18歳の高校卒業時点からの編入。この時点でかなりの異例とのことだが、天性の才能なのかどんな楽器でも普通に演奏できてしまう彼にとってこの試験は造作もないことだったらしい。そんなんで生徒としては生意気すぎて、先輩との衝突もあったそうな。
●そんで7年も修業してから、正式に宮内庁楽士としての活動を始める。その活動の中には、昭和〜平成への改元もあり、滅多に行われることのない重要な儀式に関わるチャンスにも恵まれた。その一方で、宮内庁楽士は数十人しかいない雅楽界最高峰の音楽家集団だが、同時に国家公務員でもある。副業禁止で外の世界で自由な演奏活動もままならない。閉鎖的な環境の中で伝統の継承を続けることに一定の意味を認めながらも、音楽家としての自己表現に挑戦したいと思った彼は、宮内庁を離れて、ソロアーティストとして独立を果たす。この音源は、そんな彼のファーストアルバムだ。実はこの1枚目は、まだ宮内庁在籍時の制作で、周囲には黙ってリリースまでしちゃったらしい。宮内庁の中ではこの頃からマスコミ露出も目立つようになってた彼を巡ってアレコレ議論もなされてたとか。ジャケの中の彼の目つきも生意気ざかりな感じがしてます。
笙・篳篥・龍笛、そしてシンセサイザーを東儀さんが演奏。1996年という時代からか、帯コメの中に「アンビエントミュージック」なんてフレーズがあるし、確かに悠然とした曲想だけど、BRIAN ENO 提唱のアンビエントと比較すると全然別物、むしろ非常にエモーショナルな演奏に聴こえる。欧米人ならニューエイジミュージックとかで呼び習わすかもだけど、この音楽のコアにあるものは日本人にとっては1000年前のエイシェントエイジなわけで。とはいえ、日本人のボクにもそんなに耳なじみのない、篳篥や龍笛の音色は新鮮で。素朴なようで、力強く、愁いの表情もかいま見せる。
●基本オリジナルばかりのこのアルバムの中で、古典楽曲の東儀さんアレンジバージョンも一曲入っている。古典雅楽でも一番有名な「越天楽」にアレンジを施した「越天楽幻想曲」は、笙の音が印象的。やっぱり笙が一番雅楽っぽさを代表してるのかな。

●あ、ちなみに、このCD、西武新宿線の沼袋駅から徒歩5分ほどの古本屋「ブックライフ沼袋店」で発見しました。300円也。別のCDが目当てでわざわざ降りたことなど一度もない沼袋なんて街に行ったわけなんですけど、結構興味深いCDが格安値段でたくさん売ってまして、ここでまた想定外の無駄遣い。レコード屋さんやCD屋さんが潰れていくから、古本屋さんもチェックしないといけないのです。あ、話題のマンガ「BEASTER」もココで1〜2巻を購入。これも面白いな、続きが気になる!



サウナが、気持ちいい。
サウナに、行きたい。

ハマってしまった。サウナに。
●無性にサウナのことを考えている。
●いつでもサウナに行けるように、カバンの中にタオルと代えパンツが入ってる。
●毎週最低一回はサウナに行くようになって2ヶ月くらいになった。
●どうしてしまったのか。

サウナは、今ちょっとした流行になっている。
●テレビ東京の深夜ドラマで、サウナをテーマにした「サ道」という番組が先月まで放送されてた。
●ネプチューンの原田泰造さんが、サウナを巡るという内容だ。
●このドラマの原作になった「マンガ・サ道」も話題だ。もちろん読んだ。
●原作者・タナカカツキさんは、本物のサウナフリークで、日本サウナ協会公認サウナ大使である。
●彼が唱導者になって、静かな、でも確実なムーブメントが巻き起こっている。
●ネットで検索すれば、サウナ情報はタップリ出てくる。
●こと「サウナイキタイ」というサイトは全国のサウナを網羅してて大変。
●ボクのようなニワカさんがわんさかサウナに殺到している。



●ロッカーの中に手早く荷物を突っ込み、洋服をサクッと脱いで、タオル一枚だけを握ってすぐさま浴場へ。
●温かいシャワーを頭から浴びて、シャンプーとボディソープで簡単に全身を洗う。
●そしてメインの風呂にタップリ浸かって、準備を整える。このステップの中で、日常の些事を一旦全てボク自身から切り離す。今ボクは裸一貫で、お湯の中でフワリと自由だ。
●さあ、サウナ室に入ろう。

●ドアには「本日設備不調につき温度が低めになっております」と張り紙が。
●しかし、入室してみればシッカリとした熱気がカラダに当たってくる。
●壁に備えられた温度計は95度を指す。設備本調子なら100度を目指すのか。まずは十分じゃないか。
●いつもスカスカのこのサウナ、15人ほどの収容能力を持つが、3〜4人程度しか客はいない。
●とりあえずは、サウナストーブの正面に腰掛ける。二段あるうちの低い位置。上段と下段では温度差があるが、最初は温度の低い下段で様子を見るのだ。なんの様子を見るのか?サウナのコンディションを?いやそれ以上にボク自身のコンディションを丁寧に観察する。
●タオルを頭にかぶせる。左右の視界を狭めて、余計な情報を遮断する。サウナの熱気の中で、自分自身のカラダに意識を集中させる。静かに、ゆっくりと、全てを切り離して、リラックスして。

●ここのサウナは湿度が低めで、熱がカンカンとブチ当たってくる。湿り気のあった肌から一度は水分が蒸発する。サラリとした肌にヒリヒリと迫る熱。手首に巻いたロッカーの鍵が熱されて、金属部分に触れるとチリリと熱い。乳首の先のようにカラダから突起したパーツもチリチリと熱されて痛みが走る。サウナ通の間には「乳首もげ」という言葉もあるそうな。攻撃的な熱に乳首が焦げ落ちるような気持ちになる様子。乳首をかばうように腕を組んでみたり。床も熱くて足の裏がツライ。そんな強烈な洗礼を通り越して、ボクの神経は汗を放出するよう全身に指令を発信する。肌にもう一度湿り気が戻ってくる。
●ボクはこの10年以上、症状の重たい自律神経失調症を患っている。数種類の精神安定剤をずっと飲んでいて、安定剤への依存症の気配すらある。不眠症をずっと抱えているし、嗅覚や味覚がおかしくなってて食事も味気ない。実は気温にも鈍感で、暑いか寒いか上手く感じ取れない。おかげで季節の変わり目は温度調整に失敗してすぐに体調を崩す。
●ただし、サウナのような極端な環境には、カラダが正常な反応を示してくれる。熱いと感じる自分がいるし、熱に反応して汗を分泌する自分のカラダがある。熱い。汗が出る。ああ、今ボクは正常だ。

●じっくりとカラダに熱が通っていく様子に感覚を研ぎ澄ます。鼻から深く息を吸い込む。乳首と同じように、鼻の穴の周辺が熱気に晒されてもげるように痛む。熱気が気管を通り肺を満たすのがわかる。胸の中に熱が伝わり、心臓が温められていく。鼻呼吸を繰り返すたびに、頭蓋骨の中にも熱が伝わっていくのを感じる。鼻腔は頭蓋骨の中央を占めているのが納得できる。
●全身を撫で回して、汗を確認していく。肩から肘。膝から足首。玉のように浮き上がる汗。胸。背中。背中。撫で回して手のひらで湿り気を確認する。熱がカラダを通っていく。よし、火がまわってきたぞ。もっと加熱しろ、ボクのカラダ。
●時計を見る。サウナ室には12分で一周する長針と秒針だけの時計があることがポピュラーだ。最初に熱を入れる過程では、だいたい6分くらいの時間が必要だ。腹から鼠蹊部を撫でる。この位置が一番熱が入るのが遅い。入浴前に冷たい水を補給したりして、消化器系が一番温度が低いのかもしれない。まだ時間が必要だ。熱いか、熱くないか、自分に問う。いや、まだカラダの芯まで熱が浸透していない。この感覚は信用できるか?自律神経失調症の錯覚ではないか?今ボクは熱いと感じているのか?集中が研ぎ澄まされて思考がクールかつシンプルになっていく。

●10分経過。鼻呼吸が辛くて、鼻の穴が痛くて、口呼吸になっている。はあはあはあ。頭にかぶせたタオルで顔を拭う。熱い。間違いなく熱い。周囲を見渡す。全裸の男たちが各々で自分の世界に埋没している。あぐらをかくもの、深く俯いているもの、背筋を伸ばして目をつむるもの。メガネを外してしまった後のボクにはもう細部は何も見えないのだが、それでも男たちのカラダのユニークさには面白いものを感じる。毛深い男、胸の筋肉が隆起した男、下腹部がぼってりとした男、白髪の男、細い腕の男、アゴヒゲが特徴的な男。ただし、洋服を脱いだ段階で皆同じ人間だ。ただ黙って、熱にカラダをひたす。壁に埋め込まれたテレビだけが賑やかだが、それも音声をカットされていて口パク劇が続いているだけ。
●12分が経過する。サウナ室の時計が一周する。サウナは熱との我慢比べではない、熱を十分にカラダに入れる過程だ。今一度カラダを撫で回して、火のまわり方を確認する。十分な汗があるか、皮膚に冷えた場所が残っていないか。はあはあ。口で息をしている段階で、実はかなりキテることは間違いない。そろそろサウナ室を出る段階が近づいている。もう1分で解放しよう。赤い秒針の動きを睨む。よし、13分が経過した。ゆっくりと立ち上がる。高温度の空気は上に昇るためなのか、天井近辺に強い熱が集まっている。座った姿勢から立ち上がることでその熱気を顔面で感じながら、サウナ室の出口へ向かう。ドアすらが熱くなっているので、タオルを使ってドアを押す。そしてボクは外界に戻ってきた。

●さて、サウナの最大の醍醐味、水風呂だ。十分に熱を入れたカラダを一気に冷やす。この「温冷交代浴」こそサウナの王道だ。熱さと冷たさはセットでなければ意味がない。ヒシャクに冷水を汲み、それをカラダに浴びせて汗を落とす。冷たい!右半身に一回、左半身に一回、そして頭から全身にもう一回。よっしゃ、準備はOK。
●手すりにきちんと手をかけてゆっくり水風呂に足を差し入れていく。冷たい。それほど広くはないが、普通の湯船より深めに設定されている水風呂の奥へ歩き進み、そしてゆっくりとカラダを冷水に沈めていく。冷たい。間違いなく冷たい。全身の神経が冷たさを感じ取って激しい刺激をボクの脳髄に送り込む。それでも冷水にカラダをしっかりと沈める。首、あごまで冷水に沈めて、四肢をゆっくりと広げる。くはー。思わず息が漏れる。白い湯気が出る。
●水面のすぐ上に水温計があるので、湯気で曇ったガラスを指で拭って水温を確認する。17度。いい頃合いだ。新しく現れた極端な環境に、全身を預ける。しかしその一方で、この冷水の感覚が少しとぼけていく。十分に熱の通ったカラダと冷水の間に中間的温度の薄い膜のようなものができるのだ。この現象を「天使の羽衣」と呼ぶという。冷水の強い刺激から優しくカラダを守る「羽衣」。これに抱かれる快感にしばらく陶然とする。「ただし「羽衣」は繊細な膜なので、他人が水風呂を波立てるだけですぐに剥がれる。四肢を動かしただけでも剥がれる。冷水が肌を激しくツネる感覚が蘇る。ただこの段階においてはそれすらが鮮烈な感覚として気持ちが良い。ボクもボクの自律神経も正しく、冷たさを感じている。
●もう一度丹念にカラダを観察する。呼吸のたびに、冷えた空気が肺を満たす。胴体の中心に冷気が流れ込む。鼻や口を水面ギリギリに据えてより冷えた空気を吸い込む。冷水に浸した両手で顔面をよく拭う。頭まで水風呂に潜ったりするのはマナー違反とされている一方、頭蓋骨からも丁寧に熱を抜きたい。その一方で、熱の抜き過ぎも微妙だ。完全に冷やし切ってはいけない。冷水に長く浸かっていたいという欲望に引きずられながらも、芯にまだ余熱を残した状態にするのが望ましいとボクは考えている。表面は冷えているが、中身はまだ熱が残っている。いわば「逆ミディアムレア」状態。手足は早く冷えてしまうが、胴体・内臓・頭部はレア部分を残したい。そこを見極めて、ゆっくりと立ち上がる。その間2分程度のことだろうか。

●熱をキチンと入れて、そしてその熱を剥ぎ取った。この両極端な環境の往復でカラダに加わった結果、その後に発生する感覚〜快感こそサウナで最も重要だ。「サ道」唱導者・タナカカツキ氏はこの場面に到来する快感を「ととのった!」というパワーワードで切り取った。「マンガ・サ道」では一種のサイケデリック体験であるかのような表現さえされている。この「ととのった」状態が、厳密に何を指すかは、まだ経験の浅いボクには説明できない。が、この段階で巻き起こる名状しがたい感覚が味わいたくて、サウナへ足へ運んでしまうのは間違いない。
●配慮されたサウナ施設では、プラスチック製のデッキチェアや椅子を用意して「温冷交代」を終えた後に休憩できる場所を設けている。水風呂の後には速やかにここに座りたい。早ければ水風呂から足を抜く段階から様々な感覚が巻き起こる場合もあるからだ。間違いなく言えることは二種類の極端な環境をくぐり抜けて、一般的な意味でのリラックス状態に入れるのはこの場面だ。普通の意味でカラダから緊張を取り去り、ゆっくりと放心できる。
●その中で、もう一回カラダの中へ深く観察をする。呼吸。心臓の鼓動。全身への血流。サウナで熱された部分は血管が弛緩して血液がゆったり流れている。一方、冷水で冷やされた部分は緊張で血管が細く縮こまっている。そのダブルスタンダードが、通常の状態にゆっくり戻る中で、冷やされたはずの手足がポカポカと暖かく感じられたり、細やかで繊細な感覚が湧き上がってくる。そしてなぜかウットリとした平穏さが心を満たして、しばらくの間はもう何もしたくない、動きたくないという気持ちになる。長ければ10分ほどはこの感覚に身を浸していたい。チルアウト。

●ただし、サウナにはバッドトリップのリスクもある。水風呂直後からフラフラするほどのめまいを感じて、椅子に座った後でもクラクラが止まらない状態。ユラユラと軸が揺れて重力の方向がよくわからなくなるほど。これを快楽ととらえて楽しむ人もいたりするのだが、この手のめまいは、血圧・血流のバランスが極端に悪くなって脳に血液が回らない状況との解説がなされている。いわゆる「ヒートショック」、熱いお風呂と冷えた脱衣所の急激な温度変化で血圧が乱高下して、お年寄りが心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすあの現象と似たことが起こっているのだ。無理は禁物、自分のカラダとキチンと向き合い、安全にサウナを楽しまなければならない。

●浴場を見渡すと、自動給水機があったり、冷水を貯めたタンクがあったりする。これで十分な給水をして、再びサウナ室に入る。この「サウナ→水風呂→休憩」の循環を3セットは回したい。3セット目のあとは、浴場を離れて館内着に着替えて、リラックススペースでゴロリと横になる。時間に余裕があれば寝てしまう。ああ、至福の時間だ。
●結果として、このサウナの過程の中で雑念が入り込む余地はない。サウナで音楽が聞けるなら?と思うこともあるが、実は音楽さえ邪魔かもしれない。



●こんな様子で、都内のサウナ情報を検索しながら、次はどこのサウナに行こうかな?なんて考えながら、仕事してたりしているのが最近のボクなのだ。



●音楽。

GINUWINE「GINUWINE THE BACHELOR」

GINUWINE「GINUWINE... THE BACHELOR」1996年
●もしかしたら、サウナに合うのかもしれないと今日は思っている音楽がコレ。アメリカの男性シンガー GINUWINE のデビューアルバムだ。ちょうどこの頃からトッププロデューサーとして名を馳せる TIMBALAND が全面プロデュースを担当。ボクとしても、シンガーとしての彼よりも、トラックメイカー TIMBALAND に注目して彼の音源を買い集めている次第だ。
●歴史的位置付けの中での TIMBALANDサイバネティクスなトラックメイキングで90年代後半〜00年代前半を一世風靡した人物。そして00年代を席巻するバウンスビートの開祖の一人となってる。ただし彼にとっても最初期の仕事に当たるこのアルバムでは、サンプルで塗り固める90年代前半のスタイルとは違う打ち込みベースの感覚はあれど、奇矯なほどのサイバー感への没入には一歩早い感覚で、黒いヌメリをしっかり残したジューシーな空間美がオーセンティックなヒップホップソウルに聴こえており、中性的な GINUWINE の声をクールに浮遊させているTIMBALAND の盟友・女傑 MISSY ELIOTT やラッパー MAGOO の客演もあって、その後に続く TIMBALAND ワールドの萌芽がしっかり見て取れる。
●楽曲はキチンと魅力的なのだが、実は一番のフックは PRINCE「WHEN DOVES CRY」のカバーを演ってることだったりもして。コレがしっかりとクール。グッと落としたテンポに乾いたスネアと簡素なトラックが、重心が低いヒップホップになってる。そこに耳に印象深いあのメロディが乗る。原曲の軽快さはないが、コレはコレで十分イケる。



●あ、関係ないですけど、このブログ、「http://」から「https://」に切り替えました。
●ネットニュースによると、「http://」のままだと、年末辺りで Google Chrome で閲覧できなくなるなんて話があるそうで。ウチの会社のHPがヤバイなんて話がチャットで飛び交ってて対策にお金がかかるってみんなが心配してたけど、ボクは自分のブログの方が心配になっちゃって。何しろ2003年からやってるから、もう過去記事で色々不体裁が起こっちゃっててもしょうがないなあ。どっかでバックアップとか取るべきなのかしら。



ラグビーW杯、日本代表、決勝トーナメント進出するも、南アに惜敗。
大健闘です。お疲れ様でした。とっても楽しかったです。

●ラグビーなんてサッパリ興味がなかったボク、ニワカとして、いまだにルールも理解してない。だけど、体重100キロ超や身長2メートル超の巨漢たちが全力を込めて激突するタフさはさておき、細かいルールを前提にその戦略戦術が緻密にロジカルで、選手の動きも激しいながらも洗練&整然としてて、すごく知的なスポーツだということがわかった。「汗と涙とド根性と、校内暴力と泣き虫先生とイソップ早逝」みたいなウエットな昭和大映ドラマのイメージが完全に覆された。いやもちろん汗や根性は必要かもしれないけど、それだけじゃどうにもならない外国勢の体格差とかを、克服する戦略があっての大活躍大躍進だったと思いました。
●好みでしかないけど、日本テレビの中継の方が、ニワカ者には親切な実況だったかな。ルール解説が素人に丁寧。NHKは中途半端に玄人向けで意味がわからない場面が多くて。「ウラを使ってきましたねー」ドッチがウラかオモテかわからない。「アドバンテージがオーバーになりました」外国人の審判がそう叫んでたのはボクにもわかるけど意味がわからない。
●テレビアプリ TVer の非日本戦ネット配信では、国際映像だけの実況がないモノもあったそうで、語学堪能なスポーツオタクさんにとっては、マイクで拾われてる主審の言葉がよく聞こえてソレが楽しかったそうな。「今のどう思う?そうか了解!」ことのほか他の審判と相談したり、選手と細かく会話したりする様子があるとか。へー。

●イギリスが、イングランド・スコットランド・ウェールズに分かれて出場してましたね。
●あれ?連合王国 UNITED KINGDOM を構成している最後のパーツ、北アイルランドはどこ行った?
●そしたら、アイルランド共和国と北アイルランドで合体してました。なるほどねー。
●選手入場の際には、馴染み深いアイルランド国旗(緑+白+オレンジ)ともう一つ、見慣れない旗が出てきたもんね。これが北アイルランドの旗らしい。

北アイルランドの旗

こちらが、北アイルランドの旗。
●日本vs南ア戦の前日、ニュージーランドvsアイルランド戦で登場してたのがこの旗。初めて見たよ。
●ただし、コレが正式な北アイルランド「国旗」というわけではないらしい。北アイルランドの政府や議会が正式に用いるものではないというか。なぜなら、1972年に北アイルランドの議会は閉鎖されてしまってイギリス政府の直接統治下にされてしまった経緯があるから。そう、この年は北アイルランド問題の悲劇、悪名高き「血の日曜日」事件の起こった年。イギリス軍兵士が市民デモに発砲して14人の男女が殺された。しかもうち7人は20歳以下の青少年。U2「SUNDAY BLOODY SUNDAY」で歌った事件だ。コレをキッカケに、イギリス政府は北アイルランド議会に統治能力なしとして政府もろとも機能を奪ってしまった。だからこの旗の正式な持ち主は今いないというわけ。物悲しい歴史の痕跡がこんなトコロに登場してしまったよ。


PAUL MCCARTNEY が北アイルランド問題を歌っていた。

WINGS「WILD LIFE(THE PAUL MCCARTNEY COLLECTION)」

WINGS「WILD LIFE(THE PAUL MCCARTNEY COLLECTION)」1993年
●そんで、いきなり音楽の話題。THE BEATLES が解散してソロ活動に入った PAUL MCCARTNEY。 自分のバンド WINGS を組織してから最初のアルバムがコレ。オリジナルは1971年の発表。で、ボクはこのアルバムに関しては以前からLPレコードで聴いてるのだが、今回わざわざ1993年のリマスター盤を買ってしまった。白地のジャケットの右下隅にオリジナルのジャケ写が配置されてるバージョン。ここに、オリジナル盤やその他のCD、ベスト盤にも収録されなかった楽曲「GIVE IRELAND BACK TO THE IRISH」が収録されているからだ。

●タイトルを直訳すれば「アイルランドをアイルランド人に返してやろう」と本当に直球。PAUL としては真剣な思いがあったのか1972年1月に「血の日曜日」事件が発生すると、なんと事件の翌々日にこの曲を収録、同年2月には発売と本気な展開で、当然大きな話題に。ワリと陽気なテンションの「WILD WIFE」発売を受けて WINGS 名義の最初のシングルとしてドーンと発表されたモノがこんなにポリティカルなモノになるとは誰もがビックリだったのでは。さらに加えて状況はややこしくなる、なんと、内容が内容だけにこの曲は放送禁止楽曲にされてしまうのだ。それから PAUL にとってはこの楽曲は黒歴史になってしまったのか、CD時代以降の今ではコレを聴くのが大変。スポッティファイのような配信サービスにも入ってなかった。1993年リマスター盤は他のアルバムも揃って発売されたのだが、この曲をボーナストラックに含める「WILD LIFE」はずっと探してやっと見つけたというトコロだ。ただ、実は2018年のリマスターには膨大なボーナストラックとともに再収録されたようで、配信サービスにも今は出てる(ってことにCD買ってから気づいた)。

●で、その問題の曲がどれだけトゲっぽいかというと、放送禁止にするほどのモノでもないかも?というテンションです。「大英帝国よ、あんたはスゴイ。でも誰も知らないようだけど、マジで海の向こうで何をしてるんだい?」「もしよかったら教えてくれよ、仕事に行く途中でアイルランドの兵隊に止められたことがあるかい?そうなったら地面に伏せて何もしない?あんたは諦めるか?それとも凶暴になるか?」60年代後半からイギリス軍が北アイルランドに駐留して治安維持に乗り出したことを皮肉っている。同じことをアイルランド軍にやられたらどんな気分かい?と PAUL は歌ってる。ただこの程度の皮肉に止まっていて、宗教対立もコミになった両勢力武装組織のテロで死者3000人を超えるような状況を糾弾する内容はない。彼特有のポップネスでサビは耳馴染みが良いから、デモではみんなが口ずさむにはちょうどいいかもしれないけどね。

ブレグジットと北アイルランド。
イギリスのEU離脱問題は、拗れまくって政治的足踏みがずっと止まらない。国民投票が僅差でブレグジット選択したのは2016年なのに、今だに離脱交渉が捗らない。良識ある教頭先生キャラだったメイ首相が降参して辞任した後は、クラスの悪ガキリーダーみたいなキャラのジョンソン首相が雑な方法でゴリゴリやってるみたいだが、さてどう落ち着くか。
●で、ブレグジットの重要課題が、北アイルランドの国境管理問題だ。EUの経済統合の成果で自由に往来できる状態だったこの国境をどうするのか。多くの悲劇を乗り越えて1998年に北アイルランド問題は両国の合意を経て一応終息した。でも、本当に「合意なき離脱」のような局面になって、国境を挟んだ平和な共存が破れたらどうなってしまうのか。実に心配だ。






「地球史上最大」台風19号が日本列島を通り過ぎて行きました。
●時間が経つにつれ、その被害の全容がハッキリしてきて、やはりヤバかったなと。
●ボクが住む世田谷区は、神奈川との県境にあたる多摩川が氾濫して南部の川沿いのエリアが被害を受けました。具体的には二子玉川のあたり?大学受験を控えている息子ノマドの模試会場が台風一過直後の二子玉川だったんだけど…模試会場は影響を受けなかったようだ。
下北沢エリアは、世田谷区の中でも一番北側かつ東側の先っぽにあるので、多摩川氾濫の影響は何もなかった。一番街商店街にあるお寿司屋さんの二階の壁が強風によって崩れ落ちた?というのが目立った被害だろうか。twitter に画像が流れてたがボクは肉眼では確認してない。ワイフがお店の前まで行ったら既にブルーシートにくるまっていて被害のほどはよくわからなかったそうな。停電も一部で発生したそうな、駅前のヴィレッジバンガード近辺で。幸いウチは影響を全然受けてないが。
●とはいえ、下北沢は「沢」の字が付いているだけあって、土地の高低差にメリハリがあって低地は浸水のリスクがあると言われている。周囲の住宅街が高台にあって、下北沢駅前から南口商店街にかけて土地が低くなっていくので、駅前はジャブジャブになるかもと思っていた。同じ理由で南側のエリア高級住宅街の代沢地区も浸水のリスクあり。

ヨガ教室の先生の実家が被害に遭われたそうな。埼玉県の都幾川(ときがわ)などが氾濫して実家一階部分が完全に水没。幸いご家族は高台にある親類の家に移っていたので健在だが、思い出深い住まいが完全に台無しになってしまったのは悲しいことだ。

こんな台風や異常気象が、毎年やってくるのかな。地球が荒れているなあ。



一方で、先週末は、またしてもボクの大好きなラジオ番組が放送されてた。
村上春樹さんの「村上RADIO」。今回のテーマは「歌詞を訳してみました」。

村上RADIO 歌詞を訳してみました

●自分で小説を書くだけでなく、積極的に英米文学を翻訳紹介している村上春樹さん。翻訳家としての職能のルーツは、アメリカンポップスへの憧れだったみたい。ローティーンの頃からアメリカのシングル盤を買ってきては英語の歌詞を暗記してたそうな。ボクも高校生の頃は THE BEATLES の歌詞とか辞書を引きながら読んだりしてたもんだ。この時、英詞をもっと真剣に聴いて勉強してたら英語が話せるようになれたかな〜。
村上さんの仕事には「村上ソングス」なる本があって、オススメのポピュラーソングを、訳詞とエッセイで紹介しているらしい。うわーこんな本があるの知らなかったー。村上春樹さんのこと好き!とか言いながら、「村上RADIO」を9回も聴き続けて、ボクはこの人の仕事も作品も全然わかってないなーと思い知らされることばかり。ちなみにこの「村上ソングス」はイラストレーター和田誠さんと共著。和田誠さん、今月7日に亡くなりました。83歳。合掌。

●今回も、番組の公式サイト(https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/)が立派なレジュメをまとめてくれているので、詳細はソチラをご覧になってください。気前がいいことに村上さんの訳詞もしっかりテキスト起こしされてます。一方ボクはボクで、番組を聴きながら個人的に思い及んだこと、思い出した楽曲のことなんかをダラダラ書きます。以下に言及していく音源や楽曲も、番組で紹介されたものじゃないものも混じります。

Bob_Dylan_-_Fallen_Angels.jpg

BOB DYLAN「POLKA DOTS AND MOONBEAMS」
●収録音源:「FALLEN ANGELS」2016年
●さて、一曲目は、FRANK SINATRA & TOMMY DORSEY ORCHESTRA が1940年にヒットさせたモノ。夜のガーデンパーティーで誰かにドスンとぶつかってしまった。振り向けば月の光に照らされた水玉模様、そして上向きの鼻の夢みたいな女の子。あら、なんてロマンティックな出会いでしょう。そんな感じの歌詞内容。
●この曲を村上さんは、FRANK SINATRA バージョンではなく、MEL TORME という男性シンガーのシットリジャズボーカルと、BOB DYLAN のカバーの二曲を繋いで聴かせてくれてる。MEL TORME SINATRA とも共演歴のある人物で、おそらくここでプレイされたのは1955年のモノ。スポッティファイで検索してフルで聴いてみたら、めっちゃセンチメンタル。可愛らしいアクセントが施されてとってもチャーミング。ハリウッド黄金期のラブロマンスミュージカルみたいだ。
●そしてこのまろやかな美声が突然しわがれ声に交代して、BOB DYLAN が登場してくる。こちらは2016年発表の近作。この収録アルバム「FALLEN ANGELS」と前作「SHADOW IN THE NIGHT」2015年は、アメリカの古典名曲をカバーするというコンセプト。後者「SHADOW〜」に至っては全曲 SINATRA 楽曲DYLAN がどんなつもりでこのタイミングに古典のカバーを始めたのかはよくわからないけど、よりアレンジがシンプルで朴訥としてる「FALLEN ANGELS」は真夜中にチルアウトするにはとてもいい感じ。「SHADOW〜」がジャズ編成なのに対して、フォーキーなギターが際立つバンド構成で演奏する「FALLEN〜」の方がリラックスできる。

「THE PET SOUNDS SESSIONS」

THE BEACH BOYS「GOD ONLY KNOWS」
●収録音源:「THE PET SOUNDS SESSIONS」1997年
●お次の音源は、誰もがご存知の有名曲!しかしココで村上さんがプレイするのは1997年発売の4枚組ボックスセットに収録されたアカペラバージョンの「GOD ONLY KNOWS」なのです。うわコレすげえ。なんて甘美なのだろう。あの「GOD ONLY KNOWS WHAT I'D BE WITHOUT YOU」のフレーズが幾重にも折り重なって美しいのです。
●思えば、90年代渋谷系育ちのボクにとってこの曲は、原曲よりも先に FLIPPER'S GUITAR の大胆なサンプルで耳に焼き付いてるんだよね。このバンド最後のアルバム「ヘッド博士の世界塔」1991年の一曲目「DOLPHIN SONG」にて、サイケデリックな陶酔感満点でまんま使われちゃってるのです。
●今回の「村上RADIO」で原曲の歌詞が訳されて、ややペシミスティックな気分を漂わせていながら美しいラブソングになってることが村上さんによって解説された。そこで連想したのは、若気の至りでシニカル過ぎた FLIPPER'S GUITAR の二人のその露悪寸前なパクリの奥には、BRIAN WILSON のちょっとヒネくれた美学への共感があったんだなという今更ながらの納得。もう四半世紀以上の音楽なのに、彼らもボクももう20歳前後の若者ではなく、ただのオッサンになっちゃってるのに、こんなことを考えちゃうなんて、ホント音楽って罪深いな。そもそもで村上春樹さんが THE BEACH BOYS を取り上げたり、BOB DYLAN SINATRA を取り上げるのもきっと同じ心理なのでしょう。

BRIAN WILSON「BRIAN WILSON」

BRIAN WILSON「BRIAN WILSON」1988年
●スポッティファイを以ってしても前述の4枚組ボックスの中身は聴くことができず(オマケに FLIPPER'S GUITAR「ヘッド博士〜」も配信では聴けない、他にもたくさんパクリサンプルいっぱいだからね)、なんだか不完全燃焼なので、個人的な関連音源へ。THE BEACH BOYS の音楽的支柱 BRIAN WILSON の初めてのソロアルバムだ。前述「GOD ONLY KNOWS」を収録した「PET SOUNDS」1966年が傑作すぎて、次の作品に進めなくなってしまった BRIAN はやがて精神を病んでいく…。で長い時間が経ってやっと繰り出すことができた作品がコレ。ボクとしてはワリと最近(去年?)くらいに買いました。
●レトロに甘い60年代作品と違って、ハイファイなシンセサウンドが80年代の気分を濃厚に感じさせるけど、ゴージャスで分厚いコーラスアレンジは健在で、キラキラしたポップネスがまぶしい。アカペラコーラス楽曲もある!アルバム中盤に登場する「ONE FOR THE BOYS」という曲。歌詞はなくて美しいメロディだけ。山下達郎さんの世界を連想しちゃうね。そして最後の「RIO GRANDE」という曲も不思議な曲で興味深い。西部の大河リオ・グランデを一人旅するカウボーイの歌なんだけど、分厚いコーラスを中心に多様に展開する構成は、ほとんど言葉に意味がない擬音がたくさん登場して現実味が全然ない。サイケというより無邪気な子供の夢の世界みたい。そう、アルバム全体が、子供の夢みたいになってるんだ。
●一方、このアルバムがリリースされた1988年はトム・クルーズのヒット映画「カクテル」の公開年で。この映画の主題歌として大ヒットしたのが THE BEACH BOYS「KOKOMO」でございました。MIKE LOVE が中心になって作られた曲で BRIAN WILSON は制作にも演奏にも一切関与してない。これが THE BEACH BOYS にとって60年代以来20年以上ぶりのビルボード1位ヒットになっちゃう。そんなバンド本体の再ブレイクが逆効果に働いて、BRIAN WILSON のソロ作は結果的にはあまり注目を浴びなかったようです。「KOKOMO」とこのアルバムじゃ音楽の気分も全く関係を感じないしね。

The Royal Guardsmen Snoopy Vs The Red Baron Snoopy And His Friends

THE ROYAL GUARDSMEN「SNOOPY VS. THE RED BARON」
●収録音源「SNOOPY VS. THE RED BARON / SNOOPY AND HIS FRIENDS」1966〜1967年
●この曲は面白かったね。スヌーピーが小屋の上で飛行マスクをかぶって遊んでる様子は見たことあるけど(下の絵みたいなヤツご存知ですか?)、第一次大戦ドイツの撃墜王・レッドバロンと戦っているなんて細かい設定があるとは初めて知った。早速スポッティファイでアレコレ探してみた。

Snoopy-The-Red-Baron-Peanuts-Iron-On.jpg

●しかもこのバンド、売れないからって無許可でスヌーピーの歌うたって、後から作者チャールズ・M・シュルツさんの寛容な許諾を受けたそうな。さらに調子に乗って、「THE RETURN OF THE RED BARON」とか「SNOOPY'S CHRISTMAS」とか「SNOOPY FOR PRESIDENT」とか色々な歌を出してて。そんで2006年の音源で「SNOOPY VS. OSAMA」なんて曲まであるのね。スヌーピーはオサマ・ヴィン・ラディンとも戦うのか?それはちょっと野暮なのでは?子供の夢想だから愛嬌があるのであって、リアルな政治と生々しく接着させちゃうと興が醒める。何十年も子供の夢想を抱き続ける BRIAN が偉大に見えるよ。

●今回はいくつか曲をスキップしちゃってもう終盤の曲へ行っちゃいますね。

PLEASE PSB

PET SHOP BOYS「OPPORTUNITY (LET'S MAKE LOTS OF MONEY)」
●収録音源:「PLEASE」1986年
村上さんが PET SHOP BOYS のファーストアルバムから選曲するのは2回目(前回は第一回放送)。前回は「ノルウェイの森」「ダンスダンスダンス」時代にカセットで聴いてたというような紹介だったと思うが、今回は「1Q84」の時にこの楽曲を思い浮かべてたという話で。PET SHOP BOYS、特に初期の彼らはボクにとってさして興味のある対象じゃなかったんだけど「村上RADIO」のせいで気になり始めて、このCDもついこの前買ってしまった次第です。
●90年代育ちのボクなので、自分が小中学生だった80年代のBGMとして受動的に聴こえてた音楽には、実は「かっこ悪い」「古臭い」というイメージがボクにはあるのです。90年代以降に高校生になって主体的に聴いた60年代ロックや70年代ソウルの方が「カッコいい」「新鮮な」音楽でありました。本音で言えば BRIAN WILSON の80年代ソロも「PET SOUNDS」には叶いっこないし、ペット繋がりでも PET SHOP BOYS なんて正直サッパリなのです。
●とにかく、典型的な80年代シンセポップである彼らの音楽はボクにとっては一番古臭い音楽。薄っぺらいシンセやリバーブがこれ見よがしで野暮に聴こえます。しかし、現在46歳と年齢も重ねますとそのダサイ印象がそのまま味として理解できるようになりまして、結果80年代ポップスは40歳を過ぎたあたりからボクのCDレコード探しの超重要ジャンルになってます。聴かずギライで来たので、むしろ今聴くと新鮮。そんで何しろ PET SHOP BOYS もデビュー作とあって瑞々しい印象が際立ってる。ただ素朴に一枚通して聴けば、ハイファイなシンセにダークなメランコリーがつきまとう「WEST END GIRL」が一番耳を惹く。それと前回に村上さんが紹介した「SUBURBIA」とかね。
村上さんのお相手役・坂本美雨さんも、11〜12歳頃にこのへんを聴いてたとポツリコメントしてたな。同世代?と思ったけど彼女は39歳なのでちょっとボクよりかは若い。ただ坂本龍一の娘さんとあっては、ハイブロウな文化環境で育ったんでしょうねー。彼女自身もシンガーさんだし。

「CRAZY FROM THE HEAT」

DAVE LEE ROTH「CALIFORNIA GIRLS」
●収録音源:「CRAZY FROM THE HEAT」1985年
「村上RADIO」はエンディングの締めに「今日の最後の言葉」と称して、アーティストさんの名言みたいなものを紹介します。今回は、VAN HALEN のボーカリスト DAVID LEE ROTH 1981年の発言。

「おれとしてはあまり人を嫌な気持ちにさせたくないんだけど、正直に言わせてもらえば、ジャーニーってほんとカスだよね」

●身もフタもない悪口じゃん!なのに村上さん「こんなこと堂々と口にして人生を送っていられたら楽しそうです」だってさ。
●この時にプレイされてたのは、VAN HALEN から独立する時の初ソロ音源/四曲入りミニアルバム、またしても THE BEACH BOYS 楽曲でありました。このレコードでは他にも BING CROSBY LOVIN' SPOONFUL のカバーをやってる。ハードロックシンガーのイメージが強い DAVE だけど、本質的に彼は根っからのエンターテイナーで、別にハードロックはその手段の一つでしかない、どんな音楽だってゴキゲンに歌ってみせるぜ!な気分が伝わってくる感じ。実際どの曲もとても楽しい。シリアスなハードロッカーではなく、陽気な悪ガキなのですね。だから他のバンドの悪口もツルリと喋っちゃう。
●80年代が苦手なボクにとっては、80年代ハードロックもかなり苦手な存在で、実は全然よくわかってません。でも、この DAVE のソロが楽しかったんで、1988年のアルバム「SKYSCREAPER」は聴いた。シングル曲「JUST LIKE PARADISE」をはじめ、スカッと爽やか、コカコーラのような喉越し!予想以上に楽しみました。この辺の領域も聴いていかないとダメかな。

DAVE LEE ROTH sky

DAVID LEE ROTH「SKYSCREAPER」1988年



●最近はブログ更新の頻度が落ちちゃって。
●何やってるのかというと、サウナに行ってます。サウナ気持ちいい。今週は新宿歌舞伎町のサウナに行ってました。